台風接近に伴い、急遽予定変更して
足尾銅山と富岡製糸場を見にいくことにしました。
足尾銅山は、学生の頃、歴史で少しだけ習って
公害病問題などがあった所だなと、遠い昔の記憶だけしか
なかったのですが、
実際、廃鉱跡を見学すると
そのすごさにただただ驚くばかりでした。
坑道は、約400年に渡り、東京から博多までの距離に相当する
ぐらいに掘られており、近代技術が用いられるまでは
本当に人の手で掘削作業が行われていたようです。
こんなところで、人が働きづづけてきたのかと
その環境を目の当たりにして
そして、何百年にも渡り、たくさんの方の命でつながれてきたことを
想像すると、言葉を失いました。
一方で、世界遺産にも登録された富岡製糸場
女工哀史の場かと思っていたのですが
明治に入って国営で運営されていた製糸場は
渋沢栄一主導のもと
とても考えられていたようで
7.5時間労働、日曜日の導入、学校の併設など
近代化に向けてさまざまな取組と工夫がされていたことを
知りました。
建築物も、いろいろな工夫がされていたからこそ
今でも健在できていたんだなと納得しました。
対照的な2つの遺構に触れて
複雑な思いのまま
なんとも言えない気持ちになりましたが
今ある時間を丁寧に大切に過ごしていかないと
いけないなと感じた次第です。



